障害者用の支援技術開発や支援機器販売を手がける「システムギアビジョン」(兵庫県宝塚市)は視覚障害者用卓上型日本語活字読み上げ装置「エンジェルビジョン デスクトップリーダー」を発売した。人工知能(AI)を活用した視覚障害者用支援技術を開発する中国上海のベンチャー企業「NEXT VPU」が開発した同製品をシステムギアビジョンが日本語音声ガイドや日本語書籍の認識など日本向けに仕様変更した。
「エンジェルビジョン デスクトップリーダー」はコーヒーポットのような円筒形で、クレーンのような跳ね上げ式のアーム先端に内蔵された13メガピクセルのカメラが、カメラの下に置かれた活字文書を読み取り、滑らかな機械音声で読み上げる。音声は男女2種類に切り替え可能で、読み上げ速度や音量も調節できる。本体上面にある六つのボタンで、保存した文書の読み上げや読み上げ位置の選択をワンタッチで行える。